事務職(デスクワーク)への就職活動は求人倍率の低い物流業界がおすすめ
事務職を志望する女性はぜひ物流業界を狙ってください。
どの業界も事務職は総合職でも一般職でも人気が高く求人倍率が高いです。
しかし物流業界は慢性的に人手不足なので事務職でも倍率は低く狙い目なのです。
大手企業の事務職は高倍率
就職活動中の学生が絶対にやりたくない仕事の1位は営業だそうです。
一昔前であれば今ほどパソコンの性能もよくなかったですし、IT技術も進んでいなかったので、営業をやりたくなければ事務職をするということが割と簡単にできました。
しかし現在は事務職のほとんどの仕事をパソコンが代わりにやってくれるため人が不要になりました。企業もかつてのように一般職を大量採用することはありません。
そのため大手有名企業の事務職、一般職は狭き門です。かつてはそれほど有名でない大学や短大からでもたくさん入社することが出来ました。
しかし今は早稲田や慶應などの有名大学の女子学生が多く来るので一般職でも普通レベルの人が入社するのは厳しいのです。
事務職の求人倍率のカラクリ
ここ数年は景気も回復して就職市場は空前の売り手市場となっています。
有効求人倍率は1.2~1.3倍ですので求職者1人に対して1社以上の求人があることになります。
しかし事務職の有効求人倍率は0.5倍前後です。1つの仕事を2人で奪い合うということになります。
では2社受ければどちらか1社は受かるので事務職に就けるのか?と言ったらそうではありません。
そもそも事務職の定義が曖昧なので会社側が事務職と言ったらどんな内容でも事務職なのです。
多くの人が考える事務職と言えば人事や総務という部署を想像すると思います。
そして仕事内容としては書類を作成したり、伝票の仕訳をしたりと机の上でする仕事をイメージします。
しかし世の中にある仕事でそういったものはごく一部です。
実際には事務職とはいえ顧客対応があったり、カウンターでの営業活動があったりするのです。
銀行の窓口で働いている人達も事務職という扱いですが定期預金や投資信託を販売しなければなりませんし、売上目標だってあります。
そういった仕事も含めての有効求人倍率が0.5倍前後なのです。
純粋な事務職だけの求人倍率を計算したらおそらく0.1倍未満ではないでしょうか?
物流業界は事務職でも人手不足
物流業界、中でもトラック運送をメインに扱っている会社は常に人手不足と言われています。
最も不足しているのは実際にトラックを動かすドライバーですが、それ以外の間接部門も人手不足なのです。
物流業界であればたとえ事務職のデスクワークであっても求人はたくさんあります。
会社によっては元ドライバーの男性が事務処理をやっているところすらあるのです。
もちろん仕事内容は純粋なデスクワークです。書類を作成したり、伝票を作ったりとほとんどを机の上で行います。
ではなぜ物流業界の事務職は人気がないのでしょうか?
それはイメージが悪いからです。就職活動中の学生がイメージするOLというのは都会のお洒落なオフィスで働くものだと思います。
しかし物流会社のオフィスは都会のオフィス街にはありません。倉庫の中に作られたプレハブ小屋にあります。
そこで下はデニムで上着は作業着という格好で仕事をするのです。
都会のキャンパスで過ごした女子学生には想像できない世界なのです。なので純粋な事務職にも関わらず募集をかけてもほとんど応募がありません。
しかし実際にする仕事は純粋な事務の仕事なのです。営業をする必要もありませんし、顧客のクレーム対応をする必要もありません。
男性の場合はたとえ事務職であっても現場作業を手伝ったり、場合によってはトラックを運転することもありますが、女性の場合は現場に出ることはありません。
華やかさやお洒落なオフィスを求めないのであれば物流業界の事務職というのは女性にとっておすすめなのです。
大手の運送会社であれば運が良ければオフィス街にある部署に勤務できる可能性もあります。検討してみてはいかがでしょうか?