貨物利用運送業者とは?貨物自動車運送事業者との違い
よく似た言葉に貨物自動車運送事業者と貨物利用運送業者というものがあります。
この二つの大きな違いは自社でトラックを持っているかどうかの違いです。
貨物自動車運送事業者は自社でトラックを持っていますが、貨物利用運送業者は自社でトラックを持っていません。
貨物利用運送業者とは?
貨物利用運送業者は荷主からの依頼を受けるとトラックを持っている実運送事業者に依頼をするのです。つまり荷主と運送会社を仲介する役割を担っています。
※貨物取次事業とは異なります。
「水屋」などと呼ばれます。昔の氷や水を売っていた業者が飛脚へ小包の取次ぎを行っていたことに由来します。
貨物利用運送業者の種類
貨物利用運送業者は第一種と第二種に分かれます。それぞれの違いについて説明します。
第一種貨物利用運送事業(登録制)
鉄道や航空貨物、船舶貨物の利用運送の取り扱いが可能ですが、トラックによる集荷、集配は扱うことができません。
第二種貨物利用運送事業(許可制)
鉄道や航空貨物、船舶貨物の利用運送とこれらに前後する荷物の集荷と集配をトラック等で行うことができます。
貨物利用運送業者は車両や運行管理者を揃える必要はなく、電話1本で始めることのできる事業です。
しかしインターネット上での求車求貨システムや人工知能の発達により今後は経営が厳しくなっていくものと思われます。