物流業界の具体的な仕事内容を説明します
物流業界についての書籍はいくつかありますが、具体的にどのような仕事をするのか説明しているものは少ないです。
そのため自分が働いているイメージをつかみにくいという就活生も多いと思います。
ここでは就職活動中の学生のために入社後にどのような仕事を担当することになるのか具体的に説明します。
本社の人事部や経理部については他の会社とそれほど変わりませんので説明を省きます。
配車管理
自社のトラックとドライバーの予定を決めます。
どの荷物をどのトラックに載せ、誰に運転させれば最も効率的かを決めるのです。
輸送の効率性だけではなく、一部のドライバーにばかり負担がかかっていないかなども考慮しなければなりません。
日本地図、道路地図、時間や曜日ごとの道路の込み具合を覚えておかないと厳しい仕事です。
倉庫運営
物流企業の多くはモノを運ぶだけではなく、保管や出荷も請け負っています。
配属によっては大型倉庫のオペレーションを任されることもあります。
倉庫内での具体的な仕事は入庫、保管、出庫です。
作業員のシフトを組んだり、在庫状況を管理して問い合わせに対応したりします。
通販会社の出荷業務を請け負っている企業の場合、何十人もの従業員を管理しなければなりません。
また忙しいときには自分も同じように出荷作業を行う必要も出てきます。
包装設計
物流企業の中で唯一、技術が身につく部門といえば包装設計部門です。大手でなければ存在しない場合もあります。
特殊な形状をした商品を運ぶ際にはその形状にあった箱や緩衝材を作らなければなりません。
CADなどのソフトを使って自分たちでそれを設計し、包装資材の販売会社に依頼をします。理系出身である必要はありません。
物流の営業
物流企業の営業はほとんどがルート営業です。新規開拓というのは少ないです。
荷主企業を回って、自社のドライバーの対応や商品の遅延などがないかを確認します。
運賃の交渉なども行います。クレームが起こった際にお詫びにいくのも営業の仕事です。
支店、支社の管理部門
大手の物流企業になると支店の中にも総務や経理が存在することがあります。まとめて業務課などとされていることもあります。
ここでの仕事は本社のそれとは異なり、資材の発注から支払いの業務など小口の現金処理がメインになります。そのほかにには備品の管理や伝票の整理などです。
決算期になると本社に提出するための資料作りなどもありますが、オフィスワークというイメージとはだいぶ異なります。
採用に関しても正社員というよりはアルバイトやパート人材の採用などを行うくらいです。