NシステムやTシステムはスピード違反の取締りに利用されているのか?
オービスと同じように車両を撮影するシステムとしてNシステムとTシステムというものがあります。
これらのシステムによって撮影されたものがスピード違反の取締りに利用されることはあるのでしょうか?
結論からいうとありません。NシステムとTシステムはそれぞれ役割が違いますし、それらをスピード違反の取締りに利用することはありえません。
Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)とは?
Nシステムは指名手配犯、逃走車両、盗難車両の捜索のために利用される自動車ナンバー自動読取装置のことです。
通過した車両を全て自動で撮影しています。ナンバープレートだけではなく運転者、同乗者も撮影されます。
しかしNシステムによって撮影された画像は裁判の証拠として提出してはならないと決められています。
また撮影された画像も保存はしていないということになっています。Nシステムは全国に1690台が設置されています。
Tシステム(旅行時間測定システム)とは?
Tシステムは交通流速の計測などを行うための設備です。
ある地点で撮影された車が別の地点に到達するまでの時間を計測することでドライバーに目的地までの予想到達時間を知らせることができます。
犯罪捜査ではなくあくまでも交通の流れを計測することが目的ですが一部Nシステムと接続されています。
Tシステムは全国で約1000箇所に設置されています。
NシステムとTシステムはフラッシュが光るのか?
オービスは赤い光によって撮影されたことが運転手自身にも分かります。
しかしNシステムとTシステムはどうかというと、一応は発光しますがドライバーが気づくほど強い光ではないとされています。
なのでNシステムやTシステムをオービスのフラッシュと勘違いしてしまうということは考えられにくいといえます。