物流業界の従業者数の内訳とトラックドライバー人手不足
物流業界に従事する人の数は約170万人です。(旅客は含まない)
日本国内の労働者数の総計は6300万人ですので物流業界だけで3%を占めていることになります。内訳は以下の通りになります。
物流業界の従業者数
- トラック運送144万人
- 鉄道:0.6万人
- 国内海運:2万人
- 海外海運:0.7万人
- 港湾:5.2万人
- 航空:3.4万人
- 倉庫:10.5万人
- その他:3.6万人
※その他は利用運送事業者の従業員などが含まれます。
人手不足を感じている運送業界
物流業界は仕事内容の割りには給与も安いため慢性的に人手不足と言われる業界です。
とくにトラック運送業者は運転手の確保に苦慮している事業者が多いです。以下は労働者の過不足に関するデータです。
<労働者不足を感じている運送事業者の割合>
- 2010年:5%
- 2011年:15%
- 2012年:32%
- 2013年:36%
- 2014年:45%
- 2015年:48%
2008年のリーマンショックで一時的に需要が落ち込みましたが、その後数年で回復したため人手不足が深刻になっています。
特に不足しているのが長距離のトラックドライバーです。
また高齢化が進み世代交代をしなければならないにも関わらず、若いドライバーの確保が出来ていないのが現状です。
労働環境、給与の改善が必要ですが、運賃の下落に歯止めがかからずに難しい状況といえます。